「ママ友とか、人といると疲れる・・」
「ちょっとした言葉で、傷つきやすい自分が嫌なんだよなー」
「もしかして私って、HSPかな?」
と生活していく中で、生きづらいと感じていませんか?
私も毎日疲れやすくて、些細なことも気にしていたので、人からは「神経質」だと言われ続けてきました。
心無いことを言われることも多々あり、落ち込むことも多かったです。
でも、HSPという生まれ持った気質があることを知ってからは、子育てや日常でとても気が楽になったんです。
もしかしたら、生きづらいと感じているのは、このHSPという気質をちゃんと理解していないからかもしれません。
そこでこの記事では、繊細ママである私が、HSPの特性や今から簡単にできる対処法などを紹介しますね。
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HSPとは?繊細さんに当てはまる4つの特徴「DOES」
最近、ニュースやネットなどで見かけることが多くなった「HSP」ですが、英語でHighly Sensitive Person(ハイリー センシティブ パーソン)の頭文字をとった略語です。
「とても繊細で刺激に敏感な人」という意味で、繊細さんと呼ばれることもあります。
刺激に敏感な故に、疲れやすくひとりの時間を好む方が多いんですよ。
HSPの方に、当てはまる特徴はこちらの4つ。
「DOES(ダズ)」とは、HSPさんに共通する特性のことで、それぞれの頭文字を取ったもの。
4つ全てに当てはまると、HSPさんということになります。
それでは、ひとつひとつ解説してきますね。
物事を深掘りして考える「D」
HSPの方は、1つの物事に対して深く考える力がとても高いです。
HSPではない方だと1つの物事に対して、1個のことを考えるとしたら、HSPの方は10個のことを考えるようなイメージ。
「子供にとって、◯◯をした方が喜ぶかな」
「夫は◯◯だと大変だろうから、こっちをお願いしよう」
など、他の人がさらっとやることも、HSPさんはよく考えてから行動します。
大きな音や匂いなどが刺激になる「O」
もう一つの特徴として、大きい音や香水などの匂いにとても敏感なことです。
例えば、私だと日光やライトが眩しかったり、小さな虫の羽音でも気になります。
些細な刺激も感知してしまうので、音が多いカフェや人混みが苦手という方が多いのが特徴。
五感が鋭い方が多いので、疲れやすいと感じる方が少なくありません。
人や動物の感情に共感する「E」
子供が泣いている時や夫がイライラしている時など、相手の感情に引きずられてしまい、自分も気分が悪くなることがあります。
共感力が強すぎて、自分自身を見失うことも。
些細な言葉で傷つきやすかったり、人といると疲れてしまうことが多いのも、共感力が高いからです。
環境の微妙な変化にも気づく「S」
HSPの方は、部屋の物の位置が変わっているとすぐに気づきます。
場の空気にも敏感で、険悪になると居たたまれなくなってしまうことも。
自分に関係なくても苦しくなるんですよね。
また、子供の些細な表情の変化に気づくこともあります。
「お友達と何かあったのかな?」
「風邪かな?」
と考えるので、常に頭がフル回転し、子育て中はヘトヘトになることも少なくありません。
しかし変化に気づけるのは、周りの人への配慮ができていることなので、あまり否定的に捉えすぎないでくださいね。
このように、HSPさんには特徴がありますが、人によって特徴の強度は様々。
人によって強く出る特徴と、弱い特徴があり、内向的な人から外交的な人といます。
なので、「HSPさんだからこう!」というように、決めつけなくても良いので、自分の特徴を把握するということで知っておいてくださいね。
HSPさんが抱えやすい悩みとは?実体験を元に解説
続いて、HSPさんがよく悩んでしまう問題について解説をします。
私自身も、今では対処できるようになりましたが、子供の時からずっと色々なことで悩み続けてきました。
HSPさんに共通することなので、それぞれ解説していきますね。
日常での刺激に疲れやすく体調を崩す
HSPさんは、他の人が感じない些細な刺激にも反応してしまうので、消耗しやすいです。
刺激のせいで、ストレスが溜まり体調を崩すことも。
私は、ストレスが溜まるとよく自家中毒を起こしていました。
蛍光灯の光や家電の音、人の話し声など周りの人には大したことないことでも、HSPさんにとっては刺激です。
職場や家庭でもストレスが溜まることが多いですが、HSPではない人からは「大げさ」と言われることも。
理解されないですし、刺激を避ける方法が分からず悩む人が多いです。
人の感情に振り回されやすい
子供が泣いていたり夫がイライラしていると、HSPさんは感情に引っ張られ、気分が悪くなることもあります。
また職場では、上司や同僚の感情に振り回されることもあるので、自分の本当の感情がわからないなんてことも。
HSPさんは、人との境界線が薄いと言われているので、周りの人の感情に影響を受けてしまうんです。
人間関係で躓いてしまうことも多いので、「自分はダメな人間だ」なんて落ち込んでしまうことも少なくありません。
私は、学生の時や職場での人間関係が苦しく、「自分は人嫌いなんだ!」と思っていました。
しかし自分がHSPだと理解してからは、無理なく人との距離を保てるようになり、気が合う友人ができましたよ。
理解者が少なく孤独を感じる
HSPという概念は、エレイン・アーロン博士が提唱したもので、日本ではまだまだ知られていません。
周りから理解されないことも多いので、孤独を感じてしまうこともあります。
私も、母からはいつも「神経質」と言われて悲しい思いをしました。
一番理解して欲しい人に、理解してもらえないことは悲しいですが、しょうがない部分もあります。
自分も、相手のことを100%理解するなんて無理ですよね。
あまり落ち込まず、HSPさん同士で交流を持って、私は自分の居場所を見つけました。
もし孤独で不安な時は、私やこのブログを思い出してくださいね。
環境の変化になかなか馴染めない
職場が変わったり夫の転勤で引越しをしたりなど、HSPさんは環境が変わると慣れるまで時間がかかります。
ゆっくりと、自分のペースで環境に馴染んでいくので、周りの人からは「マイペース」と言われることも。
新しい友人を作ることにも時間がかかるので、職場などでは孤立してしまうこともあります。
自分では環境に慣れようと必死ですが、なかなか上手くいかないんですよね。
このように、HSPさんは普段の何気ないことでも刺激になり、ストレスになります。
周りからは理解されず、孤立することもしばしば。
しかし、言い換えればHSPさんは、他の人よりも色々な能力が優れているんです。
苦しい事は対処法を知っていれば、今よりもずっと楽しく暮らせるようになりますよ。
HSPは生まれ持った気質!無理に変えようとしなくていい
特徴を知って、初めてHSPだと気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、決して恥じるものではありません。
人よりも刺激に敏感なのは、普通の人よりも、多くのことを感じ取れる能力に優れているんです。
HSPの能力って、実は素晴らしいですよ。
人よりも、
「あ、花が咲いている。綺麗だな」
「今日は空が広くて清々しいな」
「こんな表情するんだ!子供って成長が早いな」
など、小さなことでも感動できるので、幸せを感じやすいです。
確かに、敏感な為に大変なことはありますが、自分にあった対処法があれば大丈夫。
私も自分がHSPだと知って、刺激に対する対処法がわかったので、前よりも楽しく毎日を過ごしています。
まずは、自分がどんな刺激に敏感なのかをはっきりとさせておくと、対策しやすいですよ。
繊細さんの私も実践中!今すぐできる五感に対しての対処法
それでは、HSPさんにイチオシな対処法について解説をします。
まずは、HSPさんの特徴である鋭い五感に対しての対処法。
ちょっとした工夫で刺激を和らげることができるので、いつでも始めることができますよ。
視覚
視覚が敏感な人は、眼鏡やサングラスがおすすめ。
視界を狭くできるので、余計なものが見えず仕事などに集中しやすくなります。
画像のメガネは、実際に私が使っているもの。
人と会うときは縁が少し太めのべっ甲柄メガネ、パソコンでの作業にはブルーライトカットの丸メガネを使っています。
また光が眩しく感じる方は、部屋を間接照明にしたり、パソコンの画面を暗く設定すると、目の負担が減ります。
私は特に光に敏感なので、昼間でもカーテンをして明るさを調節したり、子供が寝た後、夜は間接照明に切り替えました。
いつもの家が、落ち着く空間になり気に入っています。
聴覚
音に敏感な方は、ノイズキャンセリングイヤホンをすると、オフィスや電車など安心して利用できますよ。
私が愛用しているのは、ゲオで買った6,000円ほどのイヤホン。
安いですが、外部の音が程よく遮断され快適です。
また自分が好きな音楽やラジオを聞くと、リラックスできて刺激も最小限に。
子育てで煮詰まった時は、片耳につけて子供のとの境界線を作り、気を紛らわしています。
疲れた日は、部屋を暗くして静かな空間を作るのもおすすめですよ。
嗅覚
匂いに敏感な方は、自分の好きなアロマオイルなどを持ち歩くと◯
人混みにいるときは、マスクをつけておくと気になる臭いもあまり感じなくなります。
マスクの内側に、好きな香りのアロマをつけておいてもいいですね。
私は特に、石鹸やローズ、ラベンダーの香りが好き。
ボディミストやハンドクリームを、お気にりの香りで揃えています。
触覚
触覚が敏感な方は、着心地がいい洋服を選ぶとチクチクと嫌な刺激を防げます。
ネットで洋服を買うのもいいですが、実際に触って肌に刺激がないか確かめるのがおすすめ。
私もネットで買うこともありますが、ニットや下着は実際に感触を確かめてから買うようにしています。
寝具も、自分の好きな素材を使ったもので揃えると、寝心地がよくなってリラックス効果が期待できますよ。
HSPの方は知っておくと◯対人関係の対処法
次に、対人関係の対処法を紹介します。
人の感情に影響を受けやすい方は、こちらも簡単にできるので試してみてください。
苦手な人やママ友とは距離を置く
誰しも苦手な方はいますが、敏感な感覚を持っている方は特に影響を受けやすいです。
ちょっと嫌だなと思ったら、子供同士仲が良くてもママ友から身を引くのがベター。
「苦手と思ってしまうのが、申し訳ない」とは思わず、お互い気持ちよく過ごせるためと考えて、距離を置いてください。
仕事の同僚など、なかなか距離を置けない場合は、苦手な方との間に物をおくと境界線ができておすすめ。
メガネをかけて話をしたり、間に本やペンケースを置いて境界線を見えるようにしておくと、精神的に安心できますよ。
テレビでも紹介されていた方法で、私も人と会うときはメガネをして対処しています。
どうしても人間関係がツライと感じるなら、思い切って環境を変えてしまうのも◯
ツライことを、我慢し続ける必要はありませんよ。
身近な人にはHSPと伝えておく
HSPは、病気ではなく生まれ持った気質なので、目に見えるような症状や人との違いはありません。
HSPの特徴から、
「暗い人なのかな」
「人付き合いが悪いな」
と、誤解されやすい時もあるので、身近な人にはHSPだということを伝えておくのが◯
特に家族や夫、子供に話しておくと安心です。
HSPの感覚を持っていない人からは理解されにくいですが、苦手なことなどを話しておくと、トラブルが少なくなりますよ。
私の夫は、HSPという言葉自体を知らなかったこともあり、やはり敏感な感覚がわからないようでした。
でも私がHSPだと話したことで、苦手な光や音に対しては気をつけてくれるようになりました。
身近な人たちが寄り添ってくれるだけでも心強いので、完全に分かり合えなくても話してみることをおすすめします。
ひとりの時間を大切にしてストレスを減らす
HSPさんは、とにかく「ひとりの時間」を大切にしてください。
ひとりの時間で力を蓄えることで、また頑張れます。
少しでも疲れたなと思ったら、自分がリラックスできる場所で、好きなことをしましょう。
中には、「こんなに休んで大丈夫かな」と思う方もいるかもしれません。
大丈夫、休んでも良いんです。
人には人のペースがありますから、自分にあった速度で物事を進めていきましょうね。
SNSを利用してHSP仲間を見つける
HSPはまだあまり知られていないこともあり、周りに同じ人がいないと孤独になるかもしれません。
そんな時は、twitterなどのSNSを利用して仲間を見つけるのもアリ。
SNSは「繊細さんの本」でも紹介されていた方法ですが、結構効果があります。
同じ経験をしている人と出会うことで、かなり気持ちが楽になりますよ。
私は、ブログの他にstand.fmでも配信をしていますが、同じHSPの人と繋がることができて楽しいです。
HSPあるあるなどを話せるので、ツライことも笑って話せるように。
もしHSPで孤独を感じている人は、SNSを利用して視野を広げてみてください。
しかし、SNSは良くも悪くも色々な情報が流れてきます。
刺激が多いので、自分が無理なくできる範囲で利用してくださいね。
HSPさんが仕事でするべき対処法
最後に、職場でおすすめなHSPさんの対処法を紹介します。
仕事で苦しいと感じている方は、参考にしてくださいね。
働きやすい環境に変える
HSPさんは、環境が合っていれば能力を発揮しますが、合っていないとツライ思いをしてしまいます。
もし今の職場で苦しい思いをしているなら、思い切って職場を変えるのも◯
私は子育て中ということもありますが、職場の人間関係が怖いので、在宅ワークを選びました。
転職が難しい場合は、仕事をする場所を変えてもらうなど、対策をすると働きやすくなりますよ。
人との接触が少ない仕事にする
HSPさんは、人と一緒にいるだけでも疲れてしまうので、人との接触が少ない仕事に変えるのもおすすめ。
事務の仕事やひとりで作業をする仕事を選ぶと、集中しやすいですよ。
在宅ワークはひとりでの仕事になるので、HSPさんにイチオシです。
私は外で働くのがツラかったので、在宅ワークを選びました。
体調がすぐれない時は休む
仕事をしていれば、多くの刺激を感じます。
そのため、消耗してしまうことも多いでしょう。
長く仕事を続ける為にも、体調が優れない時は遠慮せず休んでください。
無理をすると、体も心も元に戻るまで時間がかかってしまいます。
健康的に過ごす為にも、疲れたらしっかり休みましょうね。
さらにHSPさんの疲れの取り方を知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
HSPを詳しく知れる本3選
HSPのことを、もっと詳しく知ることができる本を紹介します。
私はどれも読破して、とてもおすすめだと思ったので、自分のことを知りたいと思った方は読んでみてくださいね。
「繊細さん」の本
普段読書をしない方でも、優しいく分かりやすい言葉で書かれているので読みやすくて◯
私はこの本で、とても救われた気持ちになりました。
自分は自分のままでいいんだ!って初めて思えたんです。
何度も読み返して、自分のバイブルとして手元に置いています。
鈍感な世界に生きる敏感な人たちへ
より専門的な本を読みたい方は、こちらがイチオシです。
HSPのチェックリスト付きなのも、おすすめポイント。
HSPという概念を提唱した博士が書いているので、科学的な根拠もわかりますよ。
繊細さんの知恵袋
「繊細さんの本」と同じ著者が書いた本で、世の中のHSPさんが実践している対処法について書かれています。
実際にやってることだけあって、具体的な方法が載っているので、人間関係や職場で悩んでいる方におすすめ。
私は紹介した本を読むことで、長年悩んできたことがスッとなくなり、ポジティブに考えられるようになりました。
HSPで悩んでいる方は、ぜひ紹介した3冊を読んでみてください。
今回紹介したのは3冊ですが、随時おすすめの本が見つかったら紹介していきますね。
HSPを恥じることはない!自分の特徴を知って活かそう
HSPの特徴を紹介しましたが、人より感覚が敏感なことが多くて、正直大変ですよね。
周りからは、
「神経質」
「気にしすぎ」
「言ってることが分からない」
など、理解してもらえないことも少なくありません。
しかしちょっとした風景や天気、ママさんだったら子供の成長を誰よりも幸せに感じられるのもHSPならではです。
毎日少しの工夫で過ごしやすくなるので、紹介した対処法を試しながら、自分にあったリラックス方法を取り入れてみてくださいね。