「子供が、保育園に行くのを毎日しぶって大変」
「少しの音でもびっくりしちゃって、うちの子敏感だな」
「ちょっとしたことで落ち込んじゃう」
「子供がHSCかもしれない・・」
生活する中で、「うちの子敏感だな」と感じたことがある場合、もしかしたらお子さんはHSCかもしれません。
HSCは「非常に敏感な子供」という意味で、少数派ではありますが5人に1人いることがわかっています。
私の息子もHSC気味なので、赤ちゃんの頃から育てにくくて大変でした。
そこで、同じくHSCかもしれないお子さんの育児に悩むママさんのために、敏感な子の特徴や接し方をまとめました。
少しでも、HSCのお子さんを育てる方の参考になれば嬉しいです。
HSCとはどんな子供?
HSCは「ハイリー・センシティブ・チャイルド」の頭文字をとった略語です。
繊細さんと言われるHSPの子供版で、色々な刺激に敏感に反応してしまいます。
HSCは生まれ持った気質なので、病気や障害とは違い性格のようなもの。
私の息子も、赤ちゃんの時は音に敏感で、小さな音でも目が覚めて泣いていました。
中には、刺激が多い保育園や幼稚園に行きたがらなかったり、集団に馴染めないことも多いです。
育てにくいと感じることが多く、敏感なゆえに心配する親も少なくありません。
しかし、親がHSCのことをしっかりと理解し正しく接することで、子供はのびのびと成長することもできます。
これから紹介する、HSCの特徴や接し方を覚えておくと、育児もしやすくなりますよ。
HSCの子供にみられる8つの特徴
刺激に反応してしまう、HSCの特徴を紹介します。
特徴を知っておくことで、子供の接し方もわかってきますよ。
音や周囲の雰囲気など刺激に敏感に反応する
HSCの子供は五感が敏感なので、音や匂いなどの刺激にストレスを感じることがあります。
人混みを嫌がったり、不意に大きな音がすると過剰に驚いたりするのはこの為です。
運動会など、通常とは違う雰囲気の行事では、緊張のあまり泣いてしまうことも。
まだ言葉がはっきりと伝えられない子供の場合、嫌がるようだったら静かな場所に移動してみてください。
落ち着いてリラックスしていれば、子供も安心して過ごせますよ。
慎重に行動することが多い
私の息子は公園の遊具に登る時、じっくり観察してから登ります。
また、新しい場所に行くと私から離れなくなり、しばらく周りの様子を窺うことが多々ありました。
自分で、ここは安全か確認するとようやく遊び始めるので、この様子から息子がHSCだと気づいたんです。
実際、HSCの子供は慎重に行動する傾向があるので、焦らず本人が納得するまで観察させてあげるのがいいですよ。
他の子供の感情に共感することがある
共感力が強いHSCの子は、保育園などで他の子が泣いていると、同じく泣いてしまうことがあります。
人の感情に影響を受けやすい、HSC特有の気質が原因。
親の感情を読み取って、「怒ってる?」や「悲しいの?」と聞く子もいます。
人に寄り添えることから、HSCの子は優しい一面も持っています。
落ち着いた場所や遊びが好き
刺激に敏感なHSCの子は、落ち着いた場所や一人でもできるような遊びが大好き。
聴覚などが鋭いことから、静かな場所を好む傾向があります。
家を静かで落ち着ける空間にすると、子供もリラックスして過ごせますよ。
服が汚れると気になって着替えたがる
砂遊びや水遊びで、服が汚れると着替えたがる子が多いのがHSCの特徴。
息子も、砂遊びのあとはすぐに着替えますし、大好きなスパゲッティを食べる時も一口ごとに口を拭きます。
また、洋服のタグがチクチクして脱ぎたがることも。
着せる服は、肌に優しいのもにしてあげるのがおすすめですよ。
環境の変化に慣れるのに時間がかかる
幼稚園などに入園した時や大きな行事があると、HSCの子は環境の変化からストレスを感じます。
新しい環境に慣れるのには、HSCではない子よりも時間がかかるので、気長に見守ることが大事。
親が焦って、「どうしてできないの?」や「みんな出来ているのに」と比較してしまうと、子供は自信を失くしてしまいます。
今後の、集団生活に影響が出てしまう可能性があるので、注意してくださいね。
完璧主義なところがある
HSCの子供は、自分が納得するまで物事をやるので、完璧主義のような傾向があります。
私の息子も、車のおもちゃを一列に並べて遊んだり、パズルは最後まできっちりと嵌めなければ気が済みません。
出来ないと、癇癪を起こすこともしばしば。
でも、言い換えれば自分でやろうという意欲に満ち溢れていることなので、見守ってあげるといいですよ。
優しく諭した方が理解してくれる
何か危ないことをした時などは、厳しく叱るのではなく、優しく諭す方がHSCの子は理解してくれます。
諭す時は、しっかりと目線を合わせて、怒りたい気持ちをグッと堪えます。
「危ないことをしたらママが悲しいから、やめてくれる?」と親の気持ちをセットで伝えると、子供に伝わりやすくなるのでおすすめ。
頭ごなしに怒っても、反発心が芽生えたり声に驚いて怯えてしまうこともあるので、大変ですが諭すように伝えてみてください。
HSCの子供は長所がいっぱい!
HSCの特徴を知って、「人と違うから、大丈夫かな・・」と心配になるかもしれません。
しかし、HSCの子は良いところが沢山あるんですよ。
例えば、
・環境の変化によく気づいて慎重に行動できる
・人の感情に共感するので思いやりがある
・頼みごとをしっかりとやってくれる
・落ち着いていてしっかりしている
・想像力豊かで色々な遊びを思いつく
などなど、HSCの子にはHSCなりの長所があります。
癇癪を起こしたりすぐに傷ついたりと、育てにくいと感じる場面も少なくないですが、特徴を伸ばせば素敵な大人に成長!
息子も癇癪持ちですが、とっても優しい一面も持っていて自慢の子供です!
特徴を理解して、子供の個性を伸ばせるように接していきましょうね。
HSCの子供とはどう接する?
HSCの子の特徴を紹介したので、次に接し方を解説しますね。
HSCの子供と、コミュニケーションをどう取っていいのか迷っている方は、参考にしてみてください。
子供のペースに合わせてあげる
他の子と比べて無理にやらせるのではなく、HSCの子のペースに合わせてあげるのがベスト。
無理やり嫌なことをさせようとすると、トラウマになってしまったり、不安でますますやらなくなってしまいます。
HSCの子は慎重に行動することがあるので、自分からやり出すまで待つ姿勢が大事です。
自己肯定感を上げるような声がけをする
HSCの子は、自己肯定感が低くなる傾向があります。
そのため親が意識的に、「大好きだよ」や「君がいてくれてすごく幸せ」など自己肯定感が高くなるような声かけをするのが◯
また、「ママは君の味方だよ」と安心感を与える言葉も効果的です。
感覚が敏感なために、不安な思いを抱えやすいので、安心する声がけを意識してかけてあげてくださいね。
私も、毎朝「◯◯(息子の名前)可愛いね」や「大好きだよ」などと声をかけています。
子供の気持ちを受け止める
保育園や幼稚園などで、集団生活をしていれば色々な刺激を受けます。
まだ小さいうちは言葉で伝えることも難しいので、親が積極的に気持ちを受け止めようとする姿勢が大事。
泣いているときは、「こういうことが悔しかったんだね」や「そっか悲しかったんだね」と気持ちに共感してあげます。
親が、気持ちを受け止めてくれると子供は安心し、精神的にも落ち着いてきますよ。
癇癪を起こしたら落ち着くまで待つ
子供の癇癪は感情が爆発している時なので、何を言っても聞いてくれません。
まずは癇癪が落ち着くまで待ち、子供が親の言葉を聞けるようにしてください。
聞けるようになったら、「◯◯したかったんだね」などと声をかけると、子供も自分の気持ちを話せるようになります。
3歳の息子は、まだ言葉で自分の気持ちを話せないので、よく私が代弁しています。
気持ちを代弁してあげることで、子供は気持ちの表現方法を学び、癇癪が少なくなってきますよ。
早めに休ませてあげる
非HSCではない子よりも、HSCの子は刺激を受けやすいので疲れやすいです。
精神的にもストレスがたまりやすいので、疲れていそうだなと感じたら休ませてあげてください。
私の息子はたまに「今日は幼稚園休む」と言います。
こういう時は、大抵あとから「幼稚園で嫌なことがあった」と話すことがあるので、息子の気持ちを優先して休ませています。
甘やかしだと思う方もいるかもしれませんが、人にはそれぞれペースがありますよね。
親は大したことがないと思っていても、子供にとっては重大なことかもしれません。
これから、長い間集団生活をしてくわけですから、過度な甘えでなければ休ませもいいかなと思います。
HSCの子供を育てる際に知っておきたい親のあり方
最後にHSCの子供を持つ、親のあり方についてまとめました。
私も実践したことなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
正しくHSCを理解しておく
HSCは、まだまだ知らない方も多く理解してもらえないこともあります。
しかし親がHSCの知識を持っていれば、子供の気持ちを理解してあげられますよね。
好きな事やツライ事を受け止めてあげれば、グンと子育てがしやすくなります。
私も息子がHSCかもしれないと感じて、ネットや本を見て学びました。
おすすめの本は、「HSCの子育てハッピーアドバイス」です。
漫画で書かれているので、内容がわかりやすいですし、普段読書をあまりしない夫でも楽しく読めました。
また「敏感っこを育てるママの不安がなくなる本」もイチオシ。
著者は5人の子供全員がHSCなので、具体的な接し方が載っていて勉強になりました。
この2冊の本は、子供への愛情に溢れていて読んでいて心が温かくなり、もっと息子と向き合おうと前向きになるきっかけに。
育児で時間がないという方は、ネットで調べてみても参考になるサイトがたくさんあります。
まずはできる範囲で情報を集めて見ると、HSCを正しく知るきっかけになりますよ。
HSCの子育てで気負いすぎない
癇癪を起こしたり他の子と少し違うことで、親が他の人から「甘やかしすぎ」などと言われることがあります。
でも、気にしなくていいんです。
親は誰よりも子供のそばにいて向き合っていますから、他の人になんと言われようと堂々としていましょう!
HSCの子なりに、自分のペースで成長していくので、親が気負いすぎてもプレッシャーをかけてしまうだけ。
今を楽しもうと考えて、ゆっくり子育てをしていってくださいね。
HSCは病気じゃない!子供の能力が素晴らしいことを理解しよう
HSCの子供は、感受性が強く刺激に敏感です。
まだまだ多くの人に知られていないせいで、ツライ思いをすることもありますが、親がしっかりと個性を認めてあげるのが何よりも大事。
刺激を受けすぎないようにサポートしたり、気持ちを受け止めてあげると、子供はのびのび育ちます。
私の息子もHSC気味で、幼稚園の先生から色々言われることがありますが、息子を信じて見守っています。
HSCの子の能力は素晴らしいものなので、気負いすぎず楽しみながら接していきましょうね。